明日は我が身の桜ラインの2014年を、ふりかえって

8月23日 
横浜で「かながわ311ネットワーク」主催、津波被災地再生支援のために、海の環境を考える勉強会に参加しました。
講師陣も顔なじみが多く、有意義な時間が流れました。
会場で、明日は我が身の桜ラインの仲間、関東のTさんと合流しました。

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9月  福島へ

福島の浜通りを南北に貫く国道6号線が、これまでは福島第一原発のすぐそばを通るために、通行止めになっていた区間の、通行規制を解除するとのニュースに、「まさか、ホントウ??!!」と信じられない思いでいっぱいでした。
この状態で、どうして通行の安全を確保するのか?
現場近くの住民は、どう対応するのか?
周辺の市民たちは、どう考えているのか?
実情をぜひとも知らなくては・・・「なぜ今? どうして規制解除? 誰も反対しないのは、なぜ?」と、???だらけの想いから、現場に行けば必ず誰かに会えると確信して、解除となる午前0時を目指して出かけて行きました。 

ぎっしりの報道陣以外に、ほとんど市民を見かけない、というのも驚きでした。
しかし予期した通りに、信じられない思いで駆けつけた数人のひとびとに会うことが出来ました。
原発事故以降ずっと、政府や行政、東京電力の対応に、大きな疑問を持ち続け、報道される事故のニュースや発表に疑念を持ち、自分自身の目と足と手で、事故を追いかけ続けている人たちでした。
少数でも、そんなひとが必ずいると信じて来たのですが、そのとおりになりました。

この出会いがこの後の、明日は我が身の桜ラインの福島への足がかりとなっていきました。
いつの日か福島の地にも桜を植えて、二度と繰り返してはならない原発事故の記憶と、大震災の記憶を後世に伝えるようにしたい、と強く強く心に誓っています。
しかし、いまのところは原発事故と、その後の高濃度放射能汚染が、桜を植えるどころではなく、なによりもまず、この現状とどう立ち向かうかが、私たちにとっても、大きな課題です。
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマを解決しなければ、こどもたちに明るい未来を約束することはできません。

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翌日、知り合ったばかりの南相馬の市民Oさんが、驚くほど放射線量の高い場所を、次々と案内してくだ
さいました。
震災以来、廃線状態のままだった鉄道が、近く復旧予定と言われている駅にも案内してもらいました。
ここが原発構内なら、放射線管理区域になるほどの高線量でした。
それでも国道6号線と同じように、鉄道も「復旧」するのでしょうか?
誰のために、何のために。

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国道6号線を、再び通ってみました。密閉して、内気循環にしていてさえ、あまりの線量の高さに、「今、どうして?なぜ?・・・」と疑問が沸き続けました。
物資の流通だけを考えれば、遠回りせずに往来できて、「経済的に」、なにかと具合はいいのでしょうが・・・
しかし、この状態に、いつのまにか慣らされていくのは、とても危険なことです。
 
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9月の巡礼行

桜ラインのお仲間のK夫妻と大船渡の大慰霊祭法要後に合流して、気仙沼~南三陸~戸倉の津の宮荘泊~福島~愛知 を駆け抜けました。あたらしい出会いと、福島の最深部に隠された真実を求める旅となりました。
写真は夏の初めに新造船を進水した、桜ラインのはじめからの協力者でもあるTSさんの仕事場で、わたしたちの送った祝の大漁旗を今回の参加の方たちにお披露目しているものです。

乗船させていただいた、感動の初航海を思いだしました。(U記)

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南相馬の小高地区は写真のような場所がたくさん。
除染で出た汚染土の仮置き場です。
日曜日だったので人影はなく、自由に見ることができましたが、平日は入れる雰囲気ではないようです。
これだけたくさんの汚染土をこの後どうするのでしょう。このままなし崩しに「中間貯蔵施設」になってしまうのではないかと怖れます。
吉沢牧場の牛たちのすぐそばにも。

このあたりは帰還困難区域で人影はないのですが、すぐそばに人が住んでいる場所もありました。いったいどんな合理的理由で、これらの汚染土をここに仮置きすることにしたのでしょうか?(U記)

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10月
戸倉の大祐丸進水式に出席するために、南三陸町に向いました。
途中、戸倉地区のすぐお隣の、石巻の浜に建設中の防潮堤を視察するために立ち寄りました。
この写真をフェイスブックに投稿したところ、なんと7000人以上の閲覧者があり、関心の高さに驚きました。
今東北沿岸部で次々と姿を現しはじめた巨大防潮堤に対して、もっともっと多くの人に、実情を知っていただきたいものです。

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10月5日 大安 
「明日は我が身の桜ライン」でお世話になっている、戸倉の大祐丸の進水式に参加しました。
にぎわいが浜に溢れて、大漁旗を掲げた船は意気揚々と金華山にむけて出航していきました。
  
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帰路には、やはり福島が気になります。
深夜の国道6号線を通過するとき、大熊町の第一原発事故現場に一番近い場所からは、遠目にも煌
煌と灯りが見えました。昼夜をわかたず、廃炉にむけた作業が続いているのでしょう・・・
作業員の方々の健康が、とても心配です。

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その7へ続く

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